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「物」とは何か

「物」とは

top_01私たちは、いつも「物」という言葉をよく使います。広い意味では「対象を特定化せず一般的・包括的に」指す時に用います。もう少し狭い意味だと、「人間の知覚・感覚で捉えられる形のある存在」を「物」ということが多いです。一方で、できごとや言葉、考え方、学問などの「具体的な存在から離れた、形をもたない」対象も「物」で示す場合もあります。「物」は、非常に広範な意義をもつ概念だといえるでしょう。

日本での「物」の捉え方

top_02日本では、「物の怪(もののけ)」という言葉になっているように、妖怪や霊魂といった不可思議で霊力を持つ得体が知れない存在のことも「物」で表してきました。この「物の怪」として示される「物」は、人間への対義としての「物」、人間以外の存在としての「物」であり、考えられるすべての無物無生物、もしくは、超自然的な存在を指していました。

民間の物語においても「物の怪」は数多く登場します。多くは、このような人間とは異なった「物」に繋がる思想概念を土台に発展したと考えられています。時代をさかのぼるほど「物」から表現される超自然的な恐怖対象は広がっており、「物」は多種多様な範囲・思想・概念をもつようになりました。

「物の怪」の歴史
「物の怪」から「妖怪」へ
「物の怪」「妖怪」の明治維新から現代

経済での「物」

top_03高度に資本主義が発達した現代社会においては、「物」の意味も変わってきています。「お金」が基準に「物」も判別されるようになり、「財」と呼ばれるようになってきました。また、現代では、「物」の中で経済的に価値のあると認められる物理的な「物」に加えて、経済性のあるサービスや人間活動も含めてカタカナで「モノ」といわれるようにもなっています。

今日、一般的に「モノ」というときには、以下の「経済財」のことを呼ぶ場合が多くなっています。

経済財

いわゆる「お金」に変えることが可能な物といってよいでしょう。存在に対して数量的な制限があり、このことから希少価値が発生し、手に入れるためには代価を支払うことが必要となる物を示します。

自由財

「お金」がなくても問題なく使える物です。稀少性がなく、人間が必要とする総量(需要量)よりも自然や環境に存在している総量(供給量)の方が圧倒的に多い物を指します。空気、海水、太陽の光などがこれにあたります。

その他の「物」の見方・捉え方

top_04「物」を「人間以外」とする見方は、現在も法律上にしっかりと息づいています。法律用語でいう「物」とは、人(自然人)に対する言葉で、権利等の“客体”となるものを指します。民法上は、「有体物」をいいます。なお、法律の世界では、実務上、「もの」「者」と区別するために「ブツ」と読んだりもします。

「ブツ」と読むケースは法律だけに限りません。写真撮影の際、静物を撮ることを「ブツ撮り」といったりしますし、また、隠語的に、公言できないような物品の代名詞としても使われます。刑事ドラマなどで「ブツ」という言葉はよく耳にしますね。そのようなときは、だいたい、「反社会的な物品」や「所有しているだけで違法行為になる物品」を指しています。

「物」という言葉の意義

top_05「物」は、人間が人間として活動し始めたころから、「自分」あるいは「自分たち」と他とを区別する概念として生まれたものだと考えられます。この概念の在り方は、人間を人間たらしめている意識の根幹の非常に近いところにあるものです。私たちが何気なく使っている便利な言葉、「物」の意義は、意外と奥深く、そして歴史のあるものなのです。


公開日:
最終更新日:2015/12/14

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